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「あるものがたり」ー続く物語


以前、ブックアートの展覧会で出品した作品を再び展示する機会がやってきた。
今日は、その展覧会のカタログ/本に掲載するためのオブジェ作品の撮影。
以前は、展示記録を撮っただけだったので、プロの写真家に撮影していただいた。
今まで、インスタレーションの撮影しか立ち会ったことがなかったので、撮影機材をアトリエに持ち込んでもらっての本格的な撮影は興味津々。

白い背景の上に作品を設置。
あらためて、この作品の表情を追う。
多分、他の人が見たってかわりないのかもしれないけれど、私にはここ。という位置がある。
それはまるで、白い紙の上に、デッサンするような感覚。
ジュートの素材感、ディテールが浮かび上がってくる。
この瞬間がすき。

やっぱりプロに撮影してもらうと違う。
じんわり感動。

同じ作品を出品するのは、何か決まったことを繰り返すようで、作業的になりそうだったけど、今回は、今回で、いろいろ新しいことに取り組んでいる。
一つは、このカタログ/本。
作品同様、いろいろな人に関わってもらっていてちょっとおもしろいものになりそうです。
まだまだはじまりだけど、読んでもらう人の心に残るものにしたい。

作品撮影の次はポートレートを撮影。
うーーーん。緊張する。
撮影中に、「怖い顔になってる。」と言われること度々。
さて、どの写真が採用されるのだろう。

撮影後は、写真家の方に、写真についていろいろと質問。
次の作品は、写真作品でつくりたいものがある。
持っている技術を惜しみなく教えてくださる。
いろいろやってみたらいいよ。と言ってくださったのが、心強い。
きっと簡単じゃないだろうけど、やってみよう。

撮影が終わると、どっと疲れが。
ソファーで仮眠し、デスクワークを少しだけして帰宅。

さあ、これからこれから。

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展覧会「
Inner Voices-内なる声ー
期間:7/30-11/6
場所:金沢21世紀美術館

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これは鍋つかみなんです。

去年の秋頃だったかな、友達が青森からパフォーマンスのフェスティバルに参加するため、大阪にやってきた。
宿泊先が天王寺で、彼女もいろいろ手作りする人なので、聖地「ABCクラフト」へ案内。
小学生の頃から通っているABCクラフトは、私の想像/創造をかきたててくれる手芸用品がところ狭しと並んでいる。
そこを二人でうろうろしているとき、ふと思いついた交換日記ならぬ「交換手作り小物」。
二種類の生地を購入して、それぞれを分け、できた物を郵送で届けるというしくみ。
今回のお題は、緑と、ピンクの水玉模様の生地。

彼女は、早速つくって送ってきてくれたにも関わらず、私は何を作ろうか悩みながらもずっとそのままに。。。
そして、彼女の要望が台所用品ということもあったのでふと思いついたのが、「鍋つかみ」

そう、これは鍋つかみです。

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といっても実用的かどうかは微妙。。。
中にキルティングの綿をつめたけれど、キルティングの綿は以外に熱を通しやすい。
そして、サイズもちょっと小さかったかもしれない。
土鍋の取っ手はつかめるかなあ。鍋の蓋くらいは。。。
使ってもらった感想をまた聞かねば。

そしてこれは古くからつくられている「角袋」
縫い繋ぎは、こないだ見たグアテマラの衣装に使われていたステッチを採用。
両側から、ブランケットステッチをすれば、このようになります。

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去年の9月あたりから、アトリエとなる場所を探し、遠くは滋賀県までみにいきましたが、ようやくきまった。
知人の作家さんがつかっていたアトリエが空いたので、そこに。
ここ数年は、制作場所を転々としていたけれど、落ち着いて制作したくなったので決断。
とっても素敵な場所です。
IKEAで棚を購入。しかし棚板は、勤務先の学校でもらったもの(上段)、そして作品展示につかっていたもの(中断の白)を。
組み立てるの簡単そうだけど、一人でやると一苦労。
偶然アトリエの近くを通りかかった友人に助けてもらいつつ、設置完了。
今週末はミシン運ぼう。


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引き出し再生

 勤務先の学校で、もう使わなくなった引き出しをもらった。
学校にある道具は、沢山の生徒たちが使うことを前提としているためか、
すごくしっかりしている。
その強度がいい。
いつから使われていたのかわからないけれど、ニスもはがれていたので、やすりをかけました。
内側はさすがに使われてくたびれた感があったので、白いペンキで塗装。
仕切りもつけて、筆や刷毛などのすみかができあがり。
写真撮りわすれたけれど、この引き出しの裏側には、マジックで相当な落書きあり。
それはなんとなくそのままにしておきました。


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グァテマラーマヤーの織り物

最近の楽しみと言えば、月に1〜2回通っているグァテマラの織り物教室
グァテマラの織り物は、腰機で、ひっかけるところがあればどこでも織り物ができる。
腰機の織り方を知りたいと思い習いはじめたら、グァテマラの織り物にはまってしまった。
この膝の上で、自分の体で糸のテンションを調節しながら織るのは思っていた以上に性に合っている。
これまで高機(着物などを織るときにつかう織機)使ってきたけど、腰機の自由さは魅力的☆
綴れで模様を織るのはほんとうに苦手だったけど、これは模様を入れる作業もあってるかんじがする。

グァテマラの織り物の特徴はいろいろあるけれど、浮織なのに、裏には浮織の模様の糸がとおっていないところにある。
はじめはこの構造が全然わかっていなくて、混乱したけど、なるほど。こんな構造よく考えた人がいるものだ。
よくできてる。

先生のサンプルみながら少しずつ。
もうすぐ写真の布が織り上がります。




箸を削ってつくった道具でするっと。

THE BIG ISSUE 159号 クリエーターの視点

「THE BIG ISSUE」 159号 (1/15発売)のクリエーターの視点に、インタビュー記事が掲載されました。
1ページですが、とても丁寧に書いてくださって、私も気に入っています。
なによりも、記事の最後の一文に私はグッときました。
こういう瞬間に出会うと作品つくってきてよかった。と励まされます。

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今回の号は、俳優の佐野史郎さんと、ケルト文化について詳しく研究されている鶴岡真弓さんの対談が掲載されている。
佐野史郎さんが出雲に縁があるそうで、出雲とケルト文化をつなげるような話。

ケルト文化は気になりながらも手を出せていなかったな。
ケルト文化圏からユーラシア大陸、中央アジア、中国、朝鮮半島、出雲。
かなり壮大なつながりだけど、とても興味深い。

私は、ウズベキスタンの民族衣装に関心があって、ウズベクの衣装と、韓服の共通点なんかもすごく感じていたから、この脈々と空間と時間を超えてつながる世界観を想像するのは楽しい。
文化を追っていくことでみえてくるつながり。

数年前に、フィリピン、沖縄に行く機会があり、そこで強く感じたのが、海が島と島の文化をつないでいるという感覚。
沖縄にいてフィリピンを感じ、
フィリピンにいて沖縄を感じ、さらにそこから済州島を感じる。

この下の写真は、2001年に初めてVoiceギャラリーで個展したときのDMにつかった作品。
海を刺繍することでアジアをつなぐ。
このときは東アジアという視点だったけど、もっと広がりを感じられるものにできていればよかったな。

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今回のインタビュー記事と、このケルト文化と出雲についての対談。
読者の方々に「何か」つながるものが浮かび上がったらうれしい。

*ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊されました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。
定価300円の雑誌(※)をホームレスである販売者が路上で売り、160円が彼らの収入になります。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ(3,000円)を元手に、以降は1冊140円で仕入れていただく仕組みです。(ビッグイシュー日本ホームページより)

MacBookケースにハンドウォーマーにペンホルダー



 

  

 

これらは、2010年に相方のためにつくったこものたち。
ペンフォルダーは、既製の手帳のゴムバンドに縫い付けました。可動式です。
海外に住む彼の手帳選びは私の毎年のお仕事になっている。
日本の手帳が使い勝手がいいらしい。
毎年、この手帳選びはかなり苦戦。
ファンキーな色が好きなので、赤や、ピンクなどをもとめられていたのだけど、なかなかいい色がなく。。。その逆をいくかのように今年は黒に。
ちょっと気がとがめたので、シルバーの飾り付のペンホルダーをつけてみた。
サイズは、彼のこよなく愛用しているペンにぴったり。

アッチマー前掛け―

先日、知り合いの方の出版記念の会に参加。
出版された本は、

「なすんじゃさんのキムチ・ナムルとおかずの教室」アノニマスタジオ

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すんじゃさんは韓国伝統料理研究家で、朝鮮宮廷料理に精通してらっしゃいます。
レシピのほとんどは、砂糖をつかっていません。
素材の味を生かしたお料理です。
本をひらけてみると、写真もとてもよくて、チゲの写真なんかは、ぐつぐつと音まで伝わってきそう。
素材、料理が主役にみえてきます。
すんじゃさんの丁寧なお仕事と、ご自身が触れられてきた韓国料理を伝えたい。
そういう思いが伝わってきます。
韓国料理屋さんでしか、韓国料理を食べたことのない人にはぜひおすすめです。
ちょっと印象かわるとおもいます!
すんじゃさんは、京都に「ねんね」とうスペースをお持ちで、そちらでは料理教室などもひらかれている。
また、月に一回は、そのねんねで、定食も食べられるそう。
一度行かなくては。

すんじゃさんとは、私がソウルにいた頃、お世話になっていた雑貨屋さんの経営者のオンニを通して知り合いになった。
韓国の文化だけではなく、日本の文化も精通してらっしゃる。私にとっては、すごく新鮮で素敵で、見習いたいと思った先輩。
(一度、京都のお宅におじゃまさせていただいたのだけど、そのときにいただいた鯖寿司が忘れられません。)
その雑貨屋は、和風の小物を販売しているお店で、私は、服や鞄、雑貨を作ってそのお店で販売してもらっていた。当時、ソウルには、和柄の小物を販売しているお店はなく、とてもめずらしがられていたな。何より、雑貨を選ぶオンニ達のセンスが抜群によかった。
その時には、おかげさまでオンニと共著で本を出版。
本のタイトルは、「雑貨屋金魚の和風手作り小物」(直訳はちがうけど)という感じかな。中身は、素材の季節感を大切にしたいと思って季節にわけて編集。
和柄の生地と、韓服の生地をミックスしていたり。
右の写真は、韓服に使われる絹の生地と、着物の羽織の裏に使われる生地を、ヌビ(キルティング)をつくるお店にもっていって、ヌビにしてもらった生地。個人的にはかなりこだわっていて気に入っていた。

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そんなこんなで、この本にもご協力頂いたすんじゃさんにはいつか私の手作りアッチマ(前掛け)をプレゼントしたいと思っていたので、作ってプレゼント。

生地は、先染めの藍、綿、縞模様の布と、デニム生地。
この縞の生地は、ネットで購入したのだけど、かなりネットでの買い物はカン
が働くようになってきた。とてもいい生地で、布からデザインのアイディアをもらった感じ。
そのアッチマがこちら↓

 
 
前のタック       ポケットは玉縁ポケット 後ろは経縞を横に配置

作りながらかなりテンションあがった〜。
すんじゃさんが白いシャツを着て、キッチンの前に立っている姿を想像しながら制作。
アッチマに玉縁ポケットはなかなかないんじゃない。(便利いいのかどうかは、また聞かねば。)
そんなこんなで、気に入ってもらえるとうれしい。
そして、テンションあがりがてら、アッチマを入れる袋までつくっちゃいました。
こちらはそのふたの部分。



すんじゃさんの本を義姉にプレゼントしようと、アマゾンで再び購入。
喜んでもらえたらうれしいな。
ほんとにおすすめの一冊!

パルガンパジ(赤いズボン)

     


先日、友人のハルモニにが「部屋着にはき。」といって下さったパジ。
ハルモニは、日本でチマ・チョゴリなどの韓服を作るお仕事をされてきたそう。
お宅には、チマ・チョゴリにつかわれる生地があって、私がチマ・チョゴリを作ったことがあるという話しをすると、その大切な生地を分けて下さった。

針仕事をする女性と会うと、無条件に心通うものを感じてしまう。
それは、韓国で、チマ・チョゴリの作り方を教えてくださった先生と会ったときもそうだった。

ハルモニは今、このようにパジをつくって、周囲の親しい人に分けているそう。
濃い色の糸だと、もう見えなくて、ミシンが掛けられないとおっしゃっていた。

          

ハルモニのもっていらっしゃるチマ・チョゴリにつかわれる生地は独特。
現在、韓国にいっても、このような生地で韓服はつくられていない。
一色に染められた生地に、全体にミシン刺繍がはいっている。生地と刺繍糸の色の組み合わせは様々。
友人のハルモニがくださったパジは赤地に赤の刺繍。
私のハルモニが着ていたチマ・チョゴリの中には、白地に白の刺繍のものがあった。
私は、この生地と同じ色の刺繍糸がほどこされた布が特に好き。

刺繍糸に光りがあたり、その光の加減によって、模様が浮かび上がってくる。
チラチラと光るその艶感がいい。

このパジはとても特別なパジである。
女性用のパジは、チマの下に、下着として着られるパジが通常で、このような、チマ・チョゴリをつくる高級な生地でパジをつくることはない。
このような大切な生地をつかって、「部屋着にはき。」といってくださったハルモニ。

「今ではもうこの生地でチマ・チョゴリつくらへんから。この生地いい生地やねんけどな。」
「こうやってパジにして、みんなにくばってんねん。」

とおっしゃっていたハルモニの言葉。そして、その言葉の後につけくわえられた「
自分がいなくなってもパジは残るやろ」とおっしゃった言葉には、そのパジの布に託されたハルモニ思いと共に、もうチマ・チョゴリになることのない生地を自分の手で分かち親しい人に届けたい。という思いが込められている。


ハルモニに会った帰り、府立図書館で
「在日一世の記憶」という本を借りた。



ハルモニ:おばあさん
パジ:ズボン
チマ:スカート
チョゴリ:上着
韓服:韓国の民族衣装の総称


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