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Yuki-sanへ

昨日、待ちに待っていた「HOME」展のカタログがとどいた。
昨年9月末から3ヶ月間、滞在していた青森国際芸術センター(ACAC)のアーティスト・イン・レジデンスプログラムのカタログである。

ACACのカタログは充実している。
作品写真とキュレーターの方々の文章がすばらしい。
今回、公募プログラムに参加できることがわかって、未知の土地「青森」で制作できることも喜びだったけれど、制作した作品に対してキュレーターがどんな文章を書いてくれるのか、それもとても楽しみ(緊張)の一つだった。

そのカタログが昨日、届いたのである。
Yuki-sanの書いた文章は、作家が発した言葉の端布を、手のひらでなでて整え、丹念に撚りをかけながら織ってできた裂き織りの布のようだと思った。
文章からは、私が渡した資料や、本、展覧会期間中のトークの言葉など、丹念にひろいあげて、つなぎ、それにYuki-sanの解釈が加わって、別のものが作りあげられる。
できあがった文章は、新たなテクスト「織りあげられたもの」となる。

「積み重ねられて生まれていく思考、繰り返されることで育っていく感情」

Yukiさんの文章の一節である。
記憶は、瞬間瞬間に変化していく。
解体、構築を繰り返し染み付いていく。
変化するその瞬間をつくるのが芸術であり、それを再び壊すのも芸術の役目だと思う。
どのような瞬間をつくり、どのように壊すのか。
そこに可能性をみつけたいと思う。

カタログができあがって、このレジデンスプログラムが終わったんだと実感する。
もちろん、この作品があってまた次に新しいものが生まれてくるんだけれど、
このような経験ができたことに感謝。

そういえば、もうそろそろ今年度の公募が始まるんじゃないかな。
タイミング、時間の都合、いろいろあると思うけれど、ぜひ応募してみてください。
昨年の今頃は、トロントで気合いいれてこの申請書書いてたな。。。一年はやっ。

国際芸術センター青森
http://www.acac-aomori.jp/

 
裂き織り「こたつ掛け」





「妹からのてがみ」  
(上載二枚)撮影:山本糾 資料提供:国際芸術センター青森

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